2016年07月19日

ほった先生講演覚書in宝塚

2016年7月16日宝塚碁コングレスにて行われたほったゆみ先生の講演会のレポートというか覚書です。
自分の言葉でまとめてしまっているところがほとんどなので、ほった先生の発言そのままというわけではありません。
ニュアンスを感じ取っていただければ……
灰色部分は個人的感想です。


【出演者】
ほったゆみ先生
司会:田村三段
ヒカ碁大好き棋士:藤原六段、星川三段、渡辺初段
ゲスト:囲碁フォーカスでおなじみ戸島花ちゃん

【時間】
19時スタート、約100分


OP:GETOVER

【入場して早々ほった先生からのお願い】
先生と呼ばないでさん付けで呼んでください。
その代わり私もみなさんをさんで呼びます。
なかなかさん付けに慣れない田村プロかわいい


【ストーリーを思いついたきっかけ】
30代半ばに囲碁を始める。その時教えてもらってた先生が一度も勝たせてくれない。
大抵の先生は少しは生徒に花を持たせてくれるのに。
→囲碁の強い幽霊が自分に取り付いて先生をコテンパンにしてくれないかな
コテンパンて表現可愛い

【囲碁関係者と会うときはいつもビクビクしてるほった先生】
漫画のここが違うと言われるのではないか
例えば
・プロの対局で喋る
 ……これくらいは許してと思いながら描きました
 ←関西棋院勢そんな不自然じゃないよ的なフォロー
・碁会所(ごかいしょ)をごかいじょとルビを振ってしまう
 →完全版では修正しました!

【ヒカ碁を描くうえ上で苦労した点】
締切
理由:ヒカルの碁は他の漫画と比べて後工程が多い
棋譜を用意→一コマ一コマにこれは何手目と指示
 →小畑先生による作画→碁石が間違ってないかチェック、修正
そのため二ヶ月早く原作をあげてました

【取材方法】
できるだけ色々な場所にできるだけ長くいること
〜例えばプロ試験〜
始まる前から会場に行くほった先生、試験が開始すると会場には入れないので休憩室で待つ、
すると試験中休憩室へくる受験者がいた
  →アリなんだ…!
昼休みは会場へ行く、他の受験者が打掛にしてお昼に行く中二人だけ残ってまだ打っている、
そこに試験監督のプロの先生が来て「あーもう終局だね、打ち切っちゃう?」
  →アリなんだ…!
長く滞在することで拾えることがあります

【関係者への質問方法について】
同じ質問をたくさんの人にすることを大切にしている

★例えば対局の時の服装を棋士たちに質問
 ある棋士は自由と答え、ある棋士は物凄く厳しい、自分はいつも師匠から怒られていると答える
  →だいたいみんな同じ意見かなと思っていた質問だけど案外バラバラで
  たくさん聞くことにより見えてくるものがある

★一方でいろんな意見が出るのではと思っていた質問が初手天元
 ほった先生は初手天元は遊びで打たれるような良くない手という認識だった。
 だからプロの方に聞いても意見が分かれるかなと思っていた。
実際はみんな口を揃えて初手天元はアリ!と答えた。
 →漫画で使いたいと考えるように

初手天元の棋譜を棋院のスタッフの方に用意してもらったら、
さらにスタッフの方が二手目天元というのもありますよと紹介してくれたのでこれも使いました。

【ほった先生ヒカ碁のニコ生見てるそうです】
→花ちゃん大興奮、ニコ生のコメントも見てるのかなと思うとちょっと焦る

【ほった先生のお気に入りのキャラは?】
ヒカル
(誰が好きか当ててくださいという形で会場の人に質問していたけどなかなか当たらない主人公でした)

【ほった先生のお気に入りシーン】
塔矢先生の入院中に緒方先生がヒカルに「俺にも打たせろ!」と迫るシーン

佐為の正体というミステリーの答えよりも打ちたいという緒方先生のプロ魂の表れ。
佐為がこの緒方のプロ魂にちょっと喜ぶも叶わず切ない表情。

このシーンはヒカ碁を描き始めた早い段階からイメージあった。
ヒカルと緒方先生が二人っきりになるということで場所に悩む。
二人が会うなら日本棋院かなと当初は考えていたが最終的に病院になった。

【キーになる場面は最初から構想があった】
佐為が消えるのも最初から決まっていた
出演者達のいつかひょっこり戻ってくるのではとちょっと期待してしまっていたとのコメント

→ほった先生「じゃあ逆にお尋ねしますが戻ってきたら嬉しかったですか!?」

この言葉が今回一番印象に残りました。

【今後ヒカ碁の続きも含め囲碁漫画を描く予定は?】
申し訳ありませんが、ありません

【ヒカルの名前の由来】
ヒカル、アキラ、あかりとにかく明るい名前に

【キャラクターのモデルは?】
ありません。なぜならモデルがいると悪くかけないから。

【ニギリの代わりに新たな先番決定の方法を考える大喜利】
渡辺初段:じゃんけん
星川三段:あっち向いてホイ
藤原六段:振り駒
花ちゃん:どっちが長く白目向けるかで白黒つける
(すみません、もっといい感じのワードだったんだけど忘れました)

★出演者の答えを見てほった先生
ヒカ碁のキャラがやると面白いことを考える
→例えばにらめっことか。
塔矢先生は笑わないだろうな、アキラや緒方先生がちょっと顔を動かすだけで相手は負けてくれそう。
現実の棋士の方で考えても面白いです。

【ほった先生の娘さんとヒカルは同い年】
連載中同じ時間で進んでいたのでヒカルが授業を受けるシーンは娘の教科書を使いました
(確か現代国語とのこと)

【囲碁部の部室は当初は家庭科室だった】
作画の段階で小畑先生から家庭科室だと特徴がないから理科室にしませんかという提案。
結果的に理科室でよかったです。

【ヒカ碁キャラの名前の由来】
地名:御器所、上前津(ほった先生の出身地の名古屋の地名が多い)
娘の名簿から:和谷
ただ実際のイントネーションは谷(理科と一緒)
アニメで和と呼ばれてるのを聞いてそう読むんだと思ったとのこと

【三谷のお姉さんの名前を考えるクイズ】
ほった先生的には「りょうこ」とかどうかなとのこと。
※あくまで公式ではないですと強調されてました

【棋力】
ほった先生:5級
9子置いて上手の人とも逆に置かせて初心者の人とも楽しめるので丁度いい
花ちゃん:弱い初段、ライバルは囲碁フォーカスの視聴者
二年前囲碁フォーカス担当しだした頃、ドラゴン先生に5級と言われてたから成長しててすごい!

【最近は囲碁を打たれてますか?】
メール碁をちょっと…持ち時間は90日
年間4、5局打ってるとのこと。

【会ってみたい棋士】
nagoya amigo
囲碁棋士の人は級位者の時の記憶がない人が多いが彼らは級位者の気持ちがわかる。
最近は囲碁未来での彼らの連載を楽しみにしてます。

【囲碁の魅力とは】
白と黒の石で陣地をつくる、それを邪魔するというシンプルでわかりやすいところ。

【囲碁の普及について】
打ち方を教えるだけが普及ではない。囲碁は見て楽しむことが可能です。
そのためには碁の見方を知ってもらう普及を。

【囲碁界発展のために】
見方を知ってもらう普及の必要性

ほった先生が初心者の人に囲碁を教える活動の中で感じたのは、実は囲碁を打ちたいではなく知りたいという人が多いのではということ。特にそれは大人に多い。家族が、友人が打ってる碁を隣で見てわかる、そういう人を増やしていく必要があるのでは。(スポーツをやる人とそれを観戦する人が例にあがってました)
ヒカ碁でいえばヒカルのお母さんがまさにそんな立場、思いで囲碁を学び始めたように思う。


ほった先生はわかりやすく丁寧な語り口調でお話してくださいました。それでいて論理的に筋が通ったお話されていてヒカ碁という作品のいい意味での冷静さは、この先生だからこそ生み出されたんだなぁと感じるものがありました。

そんなほった先生が珍しく焦っていた場面はヒカルを描く絵心クイズで渡辺初段の回答を見たところ。頭がもじゃもじゃのキャラを描いたスケッチブックを見せながらほった先生が初期に描いてたヒカルですと解説する渡辺初段、叫んで思わずマイナス点をつけるほった先生、可愛かったです。そして渡辺初段強いです。

ちなみに渡辺初段はなぜかルフィっぽいコスプレをしていました。なぜ。

今回国際的な囲碁イベントということもあり講演は英語通訳同時進行で進んでいったのですが、英語だとそう表現するのかとなかなか面白いものがありました。特にヤシロ イズ ベリー ハンサム の破壊力が絶大でした。

こういう囲碁イベントというものに行くのは初めてでしたが、見に行くことができてとてもよかったです。連載から10年以上たった今、こんな貴重な機会を設けて下さった関西棋院さん、花ちゃん、そしてほった先生、本当にありがとうございました。
posted by つくし at 23:14| ヒカ碁
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